インドネシアに住むことになったら、自宅から会社まで歩いて行けるほど近くではない限り、おそらく車で職場まで通うことになるでしょう。バスなどの公共交通機関を使う方法もありますが、あまり発達していませんし日本ほど時間に正確ではないので、車通勤が現実的です。
自分で車を運転するという方法もありますが、運転手を雇うのがお勧めです。インドネシアの交通マナーはあまり良くないので、無理な追い越しや割り込みはよく見られます。車事情がよく分かっていないのに運転するのは、怖いものではないでしょうか。地元の運転手を雇えば事故の可能性を低くすることができるだけでなく、万が一事故に遭った場合の対応も早いかと思います。専属の運転手を雇えば月に3万円前後くらいですが、タクシーを利用する方法もあります。
日系企業への就職であれば、最初から会社の車と運転手を付けてもらえるでしょう。休日に買い物に行きたい時なども利用させてもらえる場合が多いようです。一日中買い物に付き合わせると悪いような気もしますが、彼らは仕事としてそれでお金をもらっていますから、気にし過ぎないようにしましょう。慣れてきたら自分でも車やバイクを運転するという人もいますが、交通マナーが良くないことからお勧めできません。
インドネシアの医療事情
家族と共に、とくに子供さんと一緒に海外赴任する場合は、その国の医療事情が気になりますよね。インドネシアではどの程度の医療を受けられるのでしょうか。全体的には日本と比べて遅れていると言えますが、日本人など外国人向けの病院が増えてきています。ただしそれらは医療費が高額になる傾向がありますから、万が一のための保険に加入しておくことは大切です。
首都のジャカルタでは最新の設備や優秀な医療スタッフが揃っていると言われていますが、その他の地方ではバリ島などの有名観光地であっても不足気味のようです。すぐに手術が必要な病気やケガでなければ大丈夫ですが、仮に緊急外科手術が必要になった場合などは、すぐに日本やシンガポールに空輸できる体制があります。裕福な人はシンガポールやマレーシアで医療を受けることが多いようです。
東南アジアという気候ゆえに、暑い雨季にはウイルスが繁殖しやすくなります。感染性の腸炎や赤痢、腸チフスなどには十分注意しましょう。A型B型肝炎やマラリアにもなる可能性がありますから、事前の予防接種をしておくことも必要です。予防注射をしたうえで食べるものには気を付けるようにします。また、日本語対応ができる病院も幾つもありますから、前もって場所や電話番号を確認しておきましょう。