海外で働くとなると、気になるのはどれくらい安全かということです。インドネシアで生活を始める前に安全事情を確認しておくことは大切です。ジャカルタなど都市部で生活するなら警察も機能していますし、基本的にはあまり心配せず生活することができます。数年生活していても、一度も怖い目には遭わなかったという人もいるでしょう。日本で生活するより少し強めの警戒心を持っておけば大丈夫です。
ただやはり、日本と違う面があります。スリなどの軽犯罪は幾らか見られますし、イスラム教徒が多いことから宗教的なトラブルが発生することもあり、ごく稀にではありますが暴動や爆弾騒ぎが起こることもあります。雰囲気の悪い通りや人気が少ない場所などには、近寄らないようにすることが大切です。ある程度危険を予知して避けるのです。またメイドさんや運転手を雇う場合は、信頼できる人からの紹介を受けるようにしましょう。人的なトラブルが発生することがあり、最初はその解決のために頼れる人がいると安心です。
バリ島などの観光地を含め、日本外務省からの注意喚起が発表されることがあります。渡航には十分注意してくださいというレベル1が出ても何も起こらないと、だんだん注意力が低下していくかもしれません。しかしやはり海外で生活しているということを忘れず、その時々の最新情報には注意を払う必要があります。現地のニュースをまめにチェックしたり、日本人同士で情報を交換したりしましょう。
インドネシアの住宅事情と日系企業の住宅福利厚生
インドネシアでの生活は、日本よりも快適だと感じる人が多いようです。日本と大体同じものが手に入りますし、何より比較的大きな家にメイドさん付きで住むことも可能です。メイドさんは月に1~2万円ほどで雇うことができるので、平均的な給与である月収20万円前後もあれば、そういった生活を送ることができるのです。家の造りは、日本家屋のようなものは期待できませんが、日本の洋風の家とほとんど変わりません。
東南アジアという場所柄、暑さには注意したほうがいいかもしれません。しかし家にはエアコンがあり、レストランやショッピングモールも快適に過ごせる空調があります。日本人など外国人向けの住宅が多くありますので、外観も内装もとてもきれいです。家賃は住宅の程度や場所によって幅がありますが、大体月に5~10万円といったところ。郊外に出れば、日本では考えられないほどの豪邸に住むことも可能です。その分通勤や買い物が不便かもしれませんが、専属の運転手を雇えば、あまり問題にならないでしょう。
日系企業に就職して海外赴任する場合は、住宅手当とメイド・運転手付きというサービスがあることがほとんどです。郊外の職場に毎日専用の車で通勤し、家事の多くはメイドさんが肩代わりしてくれます。そのため奥様や子供さんは家事に振り回されることがありませんし、休日は思い切り自分の時間を持つことができます。日本では膨大な家賃がかかりそうな大きな家で快適な生活を送ることができるので、インドネシアへの赴任は人気があるのです。