インドネシアにある産業

インドネシアの主な産業は鉱業、農業、工業などです。まず鉱業関係としては、錫鉱石の生産が世界第2位であるほか、ニッケル鉱石、銅鉱石、金などの鉱物資源を多く生産しています。資源はまだまだ豊富だと考えられていますので、今後も伸びていく分野でしょう。そしてこれらを輸出するだけでなく、加工業にも力を入れ始めています。工場関係の技術も求められていくでしょう。とくに製造業はGDP全体の20%を超える主要産業です。

インドネシアの農業は、コメ、トウモロコシ、キャッサバなど主食になるものが多く生産されています。近年は大規模農場での機械による大量生産も進んでいます。ジャワ島ではジャカルタを始めとして都市部が多いため、農業は比較的小規模なものです。しかしスマトラ島など他の農園では、コーヒーやゴムを含め、広大な農地を有効利用した農業が盛んになっています。また、これらの加工品も多く生産されています。ただ貧困層の多くも農業に従事しているという背景もあり、こうした人たちの生活向上を可能とする農業技術支援も求められています。

商業や観光業、サービス業なども盛んになっています。首都ジャカルタを始めとして活発な商取引が行われており、多くの外国企業のオフィスも建設されています。インフラが整うに沿って観光業はとくに増加傾向にあり、日本人観光客も多く訪れています。バリ島などの人気スポットを生かした自然景観や魅力的な伝統文化は、世界の多くの人々から愛されています。