インドネシアの国について

インドネシア共和国、通称インドネシアは東南アジアの南にあり、面積は日本の約5倍にあたる約189万平方キロメートルです。世界最多の島々からなり、その数は13,466で、ここに人口2億4700万人ほどが住んでいます。そしてそのうちの一つジャワ島に首都のジャカルタがあります。人口の大半はイスラム教徒であり、それゆえイスラム教徒が最も多く住む国となっています。約300の部族が存在する多民族国家でもありますが、大半はマレー系の民族であり、公用語であるインドネシア語を話します。

主要産業は製造業で、自動車などのほかに食料品の生産も活発に行なわれています。その他、農林水産業、ホテル観光業、鉱業などもそれぞれGDPの10~15%を占める産業です。2013年の名目GDPは8,696億ドルとアジアの中でも大きな地位を占めるまでになりました。日本は、インドネシアの輸出相手国としては第1位、輸入相手国としては第3位となっており、中国やシンガポールと並んで重要な取引相手国です。

2012年の統計によると、14000人以上の日本人が、インドネシアに住んでいます。ほとんどはビジネス関係の人たちと考えられ、活発な経済交流が行なわれています。経済面で良い協力体制が築かれていることを背景に政治的な関係も良好で、日本人が行き来したり住んだりしやすい国であると言えるでしょう。人口は世界第4位ですが今も増加傾向にあり、若い世代が多いことからビジネスチャンスのある国と言えます。拡大するインドネシア市場は、多くの国から注目されています。

インドネシアと日本の関係

インドネシアはオランダからの独立以来一貫して、非同盟主義を貫く国です。つまりどの国とも軍事同盟を結ぶことなく、いわゆる全方位外交を展開してきました。日本との関係は、現在はとくに経済を重視していることから、非常に良好であると言えます。日本からは資金協力や技術協力も多く提供されていて、インドネシア人の日本に対する印象は極めて友好的です。

インドネシアの貿易相手国は、輸出入共に、日本と中国、シンガポールが第1位から3位を占めています。そのため日本は重要な経済パートナーであり、互いに依存しあっている関係であるとも言えます。日本としてもこれからも拡大していくインドネシア市場は魅力的です。

インドネシアは大半がイスラム教徒であり、日本とは文化の違いが大きいものですが、近年は日本ブームが起きています。大相撲やアニメをテーマとするイベントも多く開催されており、日本語を勉強し日本に留学したり働きに来たりするインドネシア人が増えています。経済的に親日国であるというだけでなく、日本のアニメキャラのコスプレをしたり、日本食を食べたりなど、文化としても人気が出ているようです。日本人は歓迎されることが多いですし日本食も手に入りやすいので、住みやすい国だと言えます。

2011年6月にはインドネシアのユドヨノ大統領が、東日本大震災の被災地である気仙沼市を慰問したり、2013年には安倍総理が就任後初の外国訪問として、ベトナムやタイと共にインドネシアを訪問したりと、密接な関係を築いていると言えます。