インドネシアの就労ビザ事情、ビザを取得するには?

インドネシアで働く際には、就労ビザを取得する必要があります。基本的には会社が行なってくれるものかもしれませんが、提出が必要なものや取得の仕方など、自分でもビザ事情をある程度理解しておくことは大切です。インドネシアに到着してすぐは到着ビザや観光ビザを取得するかもしれませんが、業務を開始する前に切り替えておくことが必要です。たとえ短期間、報酬が発生しない形で工場のチェックやオフィスでの簡単な手伝いなどをするだけだとしても、警察などのチェックが入ると捕まってしまうので注意してください。また、賃金の支払い先が日本の銀行口座であるとしても、働いていれば就労ビザが必要なものとみなされます。

インドネシアの就労ビザは、基本的には1年単位で取得します。しかしそのためには大学の卒業証明を提出する必要があり、最終学歴が短大や高卒の場合は半年単位となります。その後は最大5年までビザを延長することができます。出国前に日本のインドネシア大使館に申請することもできますし、到着後インドネシアで手続きするという方法もあります。書類の不備がなければ一週間ほどでビザが発給されます。

日本で申請する際に必要なものとしては、まず長期就労ビザ発行許可書、パスポート(残り有効期限が18ヶ月以上必要)、パスポートサイズの顔写真1枚、会社からの英文の推薦状(書式は何でもOK)、現地の会社からの招聘状、パーソナル・ヒストリー(職務経歴書に似ているものの、人物評価書のようなもの)、Eチケットの控え、そして正式なフォームの申請書に記入したものです。ビザ代は15000円かかります。

インドネシアに入国後には、労働省と移民管理局での手続きが必要です。これに必要なものは、まず顔写真が6枚ですが、サイズと背景色に注意してください。2x3cm1枚、3x4cm1枚、4x6cm4枚、背景赤色で用意しなければいけません。そしてパスポートのコピー、英文での卒業証明書と経歴書です。あとは受け入れ先の会社が用意するものもありますので、現地の担当の人に相談のうえ出かけましょう。

もし家族同行のうえインドネシアに駐在するとしたら、就労する本人は就労ビザになりますが、家族は一時滞在ビザを取得する必要があります。1年単位で最大6年まで取得可能です。これは就労ビザと同時に申請することができます。就労ビザの条件をクリアしていれば家族もセットで申請を受け入れてもらえるものです。戸籍謄本や結婚証明書なども必要になりますので、用意しておいてください。